歯を失ったらどうする?インプラント治療の基礎知識

「歯を失ってしまったけれど、入れ歯には抵抗がある」「自然な噛み心地を取り戻したい」そんな方に注目されているのがインプラント治療です。近年はテレビや雑誌でも取り上げられる機会が増え、関心を持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし「インプラントって何?」「どんな人に向いているの?」と疑問や不安を抱える方も少なくありません。そこで本記事では、インプラントの基本から治療の流れ、メリット・注意点までわかりやすく解説します。

インプラントとは?

インプラントとは、歯を失った部分のあごの骨に人工の歯根(チタン製のスクリュー)を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。従来の「入れ歯」や「ブリッジ」とは異なり、残っている歯に負担をかけずに、天然歯に近い噛み心地と見た目を再現できることが大きな特徴です。

【歯を喪失した場合の主な方法】

  • 入れ歯:取り外し式で違和感やガタつきが出る場合がある。
  • ブリッジ:隣の健康な歯を削る必要がある。
  • インプラント:骨に固定されるため安定感があり、周囲の歯を削らない。

メリット

  • 天然歯に近い噛み心地:硬い食べ物も安心して噛むことができる。
  • 見た目が自然:セラミック製の人工歯は天然歯に近い色調。
  • 隣の歯を削らない:ブリッジのように健康な歯を犠牲にしない。
  • 顎骨の吸収を防ぐ:噛む刺激が骨に伝わり、骨が痩せるのを防ぐ。

デメリット

  • 外科手術が必要:持病や骨の状態によっては適応外になることもある。
  • 治療期間が長い:骨と結合するのを待つため、数か月かかる。
  • 費用が高額:自由診療のため、1本あたり30〜50万円が相場。
  • メンテナンス必須:放置するとインプラント周囲炎になり、脱落のリスクもある。

インプラント治療の向き・不向き

インプラント治療が向いている方

  • しっかり噛んで食事を楽しみたい方
  • 入れ歯の違和感が強い方
  • 健康な歯を削りたくない方
  • 残っている健康な歯を長持ちさせたい方

インプラント治療が向かない方

  • 骨の量が極端に少ない方(骨造成で対応できることもあります)
  • 糖尿病などの全身疾患がある方
  • 喫煙習慣がある方
  • 歯磨き・定期検診などのメンテナンスができない方

インプラント治療の主な流れ

1. カウンセリング・検査

カウンセリングでお口の症状、糖尿病や喫煙習慣など、全身の健康状態をチェックします。そして、レントゲンやCT撮影で骨の状態を確認します。

2. 治療計画の立案

骨の量や位置に合わせて、どの部位にどんなサイズのインプラントを埋入するか計画します。

3. インプラント埋入手術

局所麻酔を用い、顎の骨にインプラントを埋め込みます。手術自体は1〜2時間程度で終了します。

4. 治癒期間(オッセオインテグレーション)

埋め込んだインプラントと骨が結合するのを待ちます。その期間は、治療箇所や骨の状態によって変わりますが、3ヶ月から半年程度待ちます。

5.アバットメント装着

  • インプラント本体と人工歯をつなぐ「土台(アバットメント)」を取り付ける
  • 歯ぐきの形を整え、自然な見た目に仕上げる準備

6. 上部構造(人工歯)の装着

インプラントが安定したら、人工の歯(セラミックなど)の型取りを行って取り付けます。最後に噛み合わせを調整したら、インプラント治療の完了となります。

7.メンテナンス

治療が完了しても、定期的な検診・クリーニングは必須です。インプラント周囲炎を防ぐため、3〜6か月ごとの通院が推奨されます。

インプラント周囲炎…歯周病菌の感染が原因でインプラント周囲の歯茎や骨に炎症が広がり、進行するとインプラントを支える骨が破壊されてグラつきや脱落を引き起こす病気

インプラント治療の費用目安

インプラントは保険適用外の自由診療で1本あたりの相場約30〜50万円です。使用するインプラントのブランドや種類、製作する人工歯の素材(金属、セラミック、ジルコニアなど)は医院によって料金体系は異なるため、カウンセリング時に必ず確認することが大切です。

追加でかかる可能性のある費用

  • 骨造成(GBR・ソケットリフトなど):5〜20万円
  • 静脈内鎮静法(眠った状態で手術する方法):5〜10万円
  • サージカルガイド(精密な埋入用の装置):3〜10万円

インプラント治療を受ける際は、上記のような追加でかかる可能性のある費用も含めて、総額でいくらになるのかを必ず確認することが大切です。安さだけで決めず、実績や保証内容など(5年保証・10年保証など)もチェックしましょう。

インプラントを長持ちさせるために

インプラントはしっかりとお手入れをすれば、10年以上快適に使い続けられる治療法です。インプラントは「入れて終わり」ではなく、定期的なメンテナンスが必須です。毎日のセルフケアはもちろん、3〜6か月ごとに歯科医院でチェックとクリーニングを受けましょう。これを守れるかどうかが、長持ちするかどうかの分かれ目になります。

まとめ

インプラントは、失った歯を取り戻すための先進的な治療法です。天然歯に近い噛み心地と美しさを実現できる一方で、費用や手術リスク、メンテナンスの必要性といった注意点もあります。

インプラント治療が「自分に合うかどうか」を見極めるためには、まずは信頼できる歯科医院でのカウンセリングが第一歩です。様々な医院の中で比較しながら自分自身が納得できる最適な歯科医院で治療を進めましょう。

ご相談はサイトウ歯科 おとなこども院まで

当院ではシュミレーションデータをもとに手術時間や骨の結合時間なども考慮した計画を建て、患者さまと共有し、わかりやすい説明と安心安全な治療を心がけています。インプラントに興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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