
毎日の歯みがき習慣の中でも、保護者の方が悩みやすいのが「仕上げ磨きって、いつまでやればいいの?」という疑問です。乳歯から永久歯に生え変わる成長期の子どもにとって、仕上げ磨きは虫歯予防の大切なステップ。しかし、年齢が上がるにつれて嫌がったり、自分で磨きたがったりと、やめどきに悩む親御さんも多いはずです。
本記事では、仕上げ磨きが必要な理由や、やめるタイミングの目安、年齢別のポイントについてわかりやすく解説します。
仕上げ磨きとは? なぜ必要なの

子どもは6歳ごろまで、手指の細かい動きが未発達です。歯ブラシを持っても、うまくコントロールできず、みがき残しが多くなりがち。その結果、虫歯や歯肉炎になるリスクが高くなります。
また、6歳以降も「永久歯への生え変わり」や「歯並びの変化」など、口の中は常に変化しています。こうした時期には、正しい磨き方をサポートする大人の手が必要です。
仕上げ磨きは、子ども自身では磨きにくい奥歯や歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目などを、大人が丁寧に仕上げてあげる大切なケアです。虫歯予防だけでなく、歯並びや口腔習慣のチェックにも役立ちます。
仕上げ磨きはいつまで必要?

子どもの仕上げ磨きは、歯が生え始めたときから、永久歯が生えそろうまで続けるのが理想です。一般的な目安は、小学校高学年(10〜12歳)ごろまでとされています。
◆乳歯列期(〜6歳ごろ)
乳歯列期とは乳歯が生え揃ってから永久歯が生え始めるまでの時期のことです。この時期は、手先の不器用さや集中力の短さから、毎日の仕上げ磨きは必須です。特に奥歯が生えてくる3歳以降は、磨き残しが多くなりやすいため注意が必要です。
◆混合歯列期(6〜12歳ごろ)
乳歯と永久歯が混在する時期のことです。生え変わりの際には歯並びがデコボコになり、汚れがたまりやすくなります。自分で磨ける年齢でも、保護者のチェックが重要です。
◆永久歯列期(12歳以降)
全ての乳歯が永久歯に生え変わり、永久歯のみで構成される時期で、12歳頃から始まり、成人以降まで続きます。この頃には手の動きも安定してきますが、歯磨き習慣が定着するまでは定期的なチェックと指導を続けましょう。
「仕上げ磨き卒業」の判断基準

以下のようなポイントがそろえば、仕上げ磨きを少しずつ卒業してもよい時期かもしれません。
- 自分からすすんで歯を磨く習慣がある
- 磨き残しが少ない(歯科検診などで確認)
- 歯の生え変わりがひと段落している
- 子ども自身が正しい磨き方を理解している
ただし、完全に任せきりにせず、週に数回はチェックを続けるのが安心です。
年齢別の仕上げ磨きのポイント
お子さまへの仕上げ磨きは、ご自身の歯を磨くときと同じように軽い力で歯を磨きましょう。ペンを持つように、人差し指と親指の2本の指で歯ブラシを持つのがオススメです。

1〜3歳:歯磨きと仕上げ磨きの習慣づけをする

- 遊び感覚で歯ブラシに慣れさせる
- 大人が優しく磨いてあげる
- 楽しい雰囲気を大切にする
4〜6歳:自分で磨く練習をスタート

- 子供が自分で磨いたあとに必ず仕上げ磨きをする
- 磨き残しがないよう大人が最終チェックをする
- 鏡を見ながら磨く習慣づけも◎
7〜12歳:子供が自分自身で歯磨きを行えるようサポートする

- 前歯だけでなく奥歯や歯の裏も自分で磨けるか確認する
- 乳歯と永久歯が混在するため磨き残しに要注意
- フロスや歯間ブラシの使い方も伝える
歯医者さんでプロのチェックも忘れずに行う

仕上げ磨きと並行して、定期的な歯科検診(3〜6ヶ月ごと)を受けましょう。プロによるクリーニングや、正しい磨き方の指導は、日々のセルフケアをレベルアップさせます。
また、フッ素塗布やシーラント(虫歯になりやすい歯の溝をプラスチック樹脂で埋めて、虫歯を予防する処置)など、年齢に応じた虫歯予防処置も重要です。
まとめ:子どもの未来のために、今できるケアを

仕上げ磨きは、単なる「歯の掃除」ではなく、お子さまの将来の健康への投資です。小学校高学年までは、できるだけ毎日チェックし、少しずつ自立に向けたサポートをしていきましょう。
「いつまで続けるか」よりも、「どんな風に習慣づけるか」が大切です。ご家庭のリズムに合った続け方で、お子さまの健康な歯を守っていきましょう。
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